はじめに
第1部 評価分析
第2部 ビジネスコミュニケーション
第3部 仕事の進め方
第4部 人材育成とチームデベロップ
第5部 業績向上
付録
逆引き目次

3-1.ワークスタイルと仕事の進め方の問題点


<ポイント>
・個人のワークスタイルは、下図の様な傾向がある
・その時々の状況によって、タイプAかタイプBに揺れ動く
1.ワークスタイルは、大きく分けて2種類ある
2.「量」を優先するのは、Aタイプ「質」を優先するのは、Bタイプ
3.自己評価でどちらの傾向が強いか把握することが大事(状況に応じてどちらかのタイプに揺れ動く)

量と質のバランスが崩れるとパフォーマンス・リソーセスが悪化する

バランスが大事

チャート図16
タイプA タイプB
傾向 @競争心
A攻撃的
B結果優先
C数字優先
Dテンポ早い
@冷静
Aのんびり
B質優先
C人間関係優先
Dテンポ遅い
問題点 @仕事の調整が苦手(しない)
A仕事を他人に任せない(かかえこむ)
B優先順位をつけられない
Cスケジューリングが下手
D質が犠牲
E人間関係にトラブル
@仕事が立て込むと計画が立てられない
A実現不可能な質の追求
B委任がうまく出来ない
Cチームコントロールがあまい
D量が犠牲
対策 @現実的な目標を立てる
A委任を積極的にする
B優先順位をつけてスケジューリング
C適正な質の維持
Dコミュニケーションに時間を取る
@高い目標設定
A仕事量は多めに
B仕事の質は現実的に
C委任を適正にする
Dチームコントロールはタイトに

関連セクション

チャート図16(ワークスタイル)

よく
当てはまる
当てはまる どちらとも
言えない
当てはまらない 全く
当てはまらない
1. いつも仕事の期限が気になる。
2. 仕事はいつも出たとこ勝負である。
3. 仕事は人に任せず、抱え込む。
4. 仕事は全部大事に思えてくる。
5. 同時に色々なことをする。
6. 仕事はプロセスよりも結果を重視している。
7. 他人に対し、よく短気を起こす。
8. リラックスするのが難しい。
9. 数字で判断できる仕事が好きだ。
10. 仕事が立て込んでも何とか処理できる。

10問の平均を出して下さい。         点



1. 0〜2.0 ・・・ 期限には間に合うが、仕事の質が低下している可能性大
2. 2.1〜3.0 ・・・ 期限は守り量もこなしながら、質の低下が起きないよう、様々な努力をしている
3. 3.1〜4.0 ・・・ 期限に間に合わないことも多少あるが、自分の納得のいく質を維持しながら、量をこなす様々な努力をしている
4. 4.1〜5.0 ・・・ 期限に間に合わなかったり、量をこなせない可能性が大

3-2.ビジネスマナーと四つの時間


<ポイント>
・リーダーはビジネスマナーのお手本
・仕事の仕組みがわかると効率が上がる
1.下図のように仕事には四つの時間がある
2.会議や商談のような他人と共同の仕事では、終わりの時間を明確にすることが大事

終わりの時間を明確に伝えることによって相手に対するビジネスマナーになる。また、投下時間がはっきりすると達成できる仕事の質と量もはっきりする。具体的な動きがわかる

自分の仕事の効率も上がる
相手の仕事の効率も上げられる!

チャート図17


ビジネスマナー
○アポイントの仕方開始の時間と終わりの時間をはっきり伝えることが大切
○アポイントの受方終わりの時間をはっきり伝えることが大切

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3-3.仕事の棚卸と遅延対策


<ポイント>
・最初の一歩を踏み出す(何からやるか?!)
・仕事の先送りは染み付いた癖
優先順位が逆転する悪い癖→水路化現象
難しい仕事→やさしい仕事
初めての仕事→なれた仕事
予定の仕事→突発の仕事
苦手な仕事→得意な仕事

無意識の優先順位

意識的で効率の上がるスタイルへ

仕事の棚卸の習慣が大事

チャート図18

関連セクション

チャート図18(仕事の棚卸シート)

記入日 優先順位 未処理事項 誰に委任? 委任した日 完了予定日
  A/B/C          
  A/B/C          
  A/B/C          
  A/B/C          
  A/B/C          
  A/B/C          
  A/B/C          
  A/B/C          
  A/B/C          
  A/B/C          
  A/B/C          
  A/B/C          
  A/B/C          
  A/B/C          
  A/B/C          
  A/B/C          
  A/B/C          
  A/B/C          
  A/B/C          
  A/B/C          
<作業の考え方>
|@仕事のみ処理事項を把握することを仕事の棚卸という
|A仕事の棚卸が出来ている人とそうでない人では仕事の成果に大きな差が生じる
|B定期的に棚卸をし、仕事の進捗確認や仕事を捨てる(時間をつくる判断材料とする)
<作業の方法>
|@とにかく未処理事項を思いつくままに列挙
|A優先順位をつける
|B人に任せるものは、自分でやらない
※優先順位のつけ方
自分がやる A B
他人に任せる C
今週やる 来週以降

3-4.自分へのアポイントと仕事の先見性


<ポイント>
・4週間先まで自分へのアポイント(一ヶ月の先見性)
1.仕事の非効率さは、時間に追われることから始まる
2.仕事を効率良くするには、「自分ひとりの仕事」をいつやるのる予め「自分へのアポイント」を取って時間予算を確保する
3.自分へのアポイントの期間が長い程、突発の仕事によるダメージを最小限に抑えられる

自分へのアポイントを何日先まで入れられるか?

それがあなたの先見性の時間

遠くの先が見えるほど仕事の進め方は向上する

最低でも1ヶ月先までは先読みしよう!

チャート図19


自分で考えた通りに仕事を進めるため

関連セクション

チャート図19
  (自分へのアクションポイント:時間予算確認表)

時間

日付
06
|
07
07
|
08
08
|
09
09
|
10
10
|
11
11
|
12
12
|
13
13
|
14
14
|
15
15
|
16
16
|
17
17
|
18
18
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19
19
|
20
20
|
21
21
|
22
  主要業務 プロジェクト
1(   )                                      
2(   )                                      
3(   )                                      
4(   )                                      
5(   )                                      
6(   )                                      
7(   )                                      
8(   )                                      
9(   )                                      
10(   )                                      
11(   )                                      
12(   )                                      
13(   )                                      
14(   )                                      
15(   )                                      
16(   )                                      
17(   )                                      
18(   )                                      
19(   )                                      
20(   )                                      
21(   )                                      
22(   )                                      
23(   )                                      
24(   )                                      
25(   )                                      
26(   )                                      
27(   )                                      
28(   )                                      
29(   )                                      
30(   )                                      
31(   )                                      

3-5.優先順位と中断対策


<ポイント>
・今やることは何か?(先にやるのは何か?)
・中断は必ず発生する。如何にダメージを少なくするか?
1.2割の大事な仕事を常に把握しておく
2.その仕事のための時間を予め確保する
3.その時間だけは中断をしない仕事の態勢をつくる

中断は仕事の生産性を低下させる要因

受けざるを得ない中断もある

対処方法を身につける
不要な中断を避ける職場環境を作る

チャート図20
パレートの法則・・・優先順位の2割の仕事をこなすことにより、仕事全体の8割が達成できる
中断の対処
今やっている仕事と中断(してやる仕事)との優先順位づけにより判断


中断(してやる仕事)の
           対処優先順位
高い すぐに対処
同じで短時間 すぐに対処
同じで同時間 後で対処
低い 後で対処

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3-6.デスクワークの効率化と環境整備


<ポイント>
・デスクが整理されていないと優先順位が混乱する
・デスクワークにもOSがある(進め方のパターン)
1.仕事の進め方には誰にでも当てはまるパターンがある
2.パターンは三つしかない

・今処理しているもの
・これから処理するもの
・既に処理が終わったもの

この三つが混然一体となっているのが整理されていないデスクでは生産性が落ちる

理想形は今やっているものしか乗っていないデスク

自分であった処理パターンを開発しよう

チャート図21

関連セクション

チャート図21(デスク整理)

<デスク整理>は生産性向上の第一歩
<作業の考え方>
|@どんな優秀な人も、どんなにダメな人でもデスクワークの基本は一緒
|Aデスクワークの基本は三つ。未処理、処理中、処理済の三つ
|B仕事ができる人は、この三つの整理がついている
<作業の方法>
|@未処理事項は基本的には、次にやるものしかデスクの上には置かない
|A基本的にデスクの上にあるのは、現在処理中のものだけという状況がベスト
|B処理済は原則としてデスクの上には置かない
|C工夫して、以上が実現できる自分にあった方法を開発する

3-7.問題解決の考え方と手法


<ポイント>
・問題はなくならない。しかしダメージを少なくすることはできる
1.問題は常に存在する(なくならない)
2.コントロールできるものと出来ないものがある
3.コントロールできないとダメージが発生する
4.コントロールできない量が多くなると、ダメージも正比例で大きくなる
5.逆にコントロールできる量が多くなると、ダメージは少なくなる

コントロールできるところが不明確のままの人が多い

コントロールできるところを明確にする

コントロールできるところを拡大する

ダメージは確実に減る(生産性が上がる)

チャート図22

関連セクション

3-8.ワークスタイルと従業員接点


<ポイント>
・仕事の量を追求し、仕事の理由と目的を常に明確にし、コミュニケーション(会議・打合せ等)を通して職員との良好な関係を実現する
1.職員にも2種類のタイプが存在する
2.職員のタイプを見極めることが大事
3.タイプは状況に応じて揺れ動くため、決めつけは禁物
4.職員の状況を考慮して判断する

仕事の理由と目的を明確にしながら、コミュニケーション実施

職員との良好な関係

業績向上

チャート図23
ワークスタイル 支店長と職員の関係
リーダー 職員
A ・・・・・・ A 数字が上がるが人間関係が悪くなる危険性あり
A ・・・・・・ B
B ・・・・・・ A
B ・・・・・・ B 人間関係は表面的に良好だが、数字は上がらない危険性あり
 
従業員接点の三要素

関連セクション

3-9.ワークスタイルと顧客接点


<ポイント>
・お客様のタイプを見極める
・ニーズを明確に捉える
・要点を明確に伝える
・交渉の進捗状況を常に把握
1.お客様にも2種類のタイプが存在する
2.お客様のタイプを見極めることが大事
3.お客様のタイプ別に接客方法を変えることが大事

ニーズを
正確に捉える

交渉進捗
状況把握

業績向上

要点を
明確に伝える

チャート図24
ワークスタイル お客様と営業の関係
支店長 営業
A ・・・・・・ A 交渉の進捗は早く数字は上がるが、人間関係が悪くなる危険性ある
A ・・・・・・ B
B ・・・・・・ A
B ・・・・・・ B 人間関係は良好だが交渉の進捗が遅く数字が上がらない危険性あり
 
顧客接点の三要素

関連セクション
第1部 評価分析第2部 ビジネスコミュニケーション第3部 仕事の進め方第4部 人材育成とチームデベロップ第5部 業績向上付録

主催:日本タイムマネジメント協会 情報提供:仕事の科学研究会