◎2009/5/15発行
「知的所有権?」
この業界(研修・コンサル)に入って20年を超しますが、もともとはこの業界とは無縁の世界にいましたので、この業界の基本的な慣例や慣行には疎いところがあります。
おかげで自由な発想で独自の理論やコンテンツ、運営方法なども開発できたと思っています。
しかし、残念なことにそれらの理論やコンテンツさらにはビジネスモデルともいえるような運営方法が知的財産として守られているかとなると、まったく守られていないといえる業界でもあります。悲しく、残念なことだと思います。
私自身は知的財産権に固執するつもりはありませんが、少なくとも私であれば他人が開発した理論やコンテンツなどを無断で借用するようなことはしません。借用して多少のお金もうけにはつながるかもしれませんが、楽しくありません(お金が集まるのが楽しいというのであれば別ですが・・)。
NPOを設立し、NPOの法人形態で仕事をしているのもお金もうけが楽しいという発想がほとんど皆無に近いせいでもあります。
しかし、ビジネス現場で仕事をすると好むと好まざるにかかわらず、お金が好き、お金もうけが命と思われる人や組織と一緒に仕事をすることになります。なんせ私が身を置いている世界は資本主義の高度に発達した世界です、すべてのことが金額換算されそうな世界でもあります。いきおいお金、お金、利益、利益となる人が多くなるのも必然です。
お金もうけが楽しい、最優先という世界では、私たちの理論やコンテンツ、ビジネスモデルも知的財産として守らなければならなくなります。
新しい理論やコンテンツの開発が楽しいという世界であれば、知的財産を守るためにエネルギーを使わなく済むのですが、どうもここ数年とりわけ昨年の秋以降、私のエネルギーの多くが知的財産を守るために使われています。疲れます。参った。
人の褌で勝手に商売するような輩がこの業界からいなくなれば、エンドユーザーとしてのお客様はもっと成果の上がる様々な手法を廉価に適正に手にいれられるのにと心底思います。