◎2006/11/15発行
「仕事の方程式」
この秋から、トレーニングコースの内容を一部変更しました。その中のひとつが「仕事の方程式」を考えるという内容です。トレーニングのおさらい、サマリーとして、受講したコースのなかで、一番印象に残ったことを参加者に方程式にしてもらっています。
数学が嫌いな人には、身の毛もよだつ一日の締めくくりですが、結構みなさん真剣に方程式を作ってくださいます。
実はこの方程式には様々な効果があります。
私にとっては、良いトレーニングだったか駄目なトレーニングだったかがアンケート調査するよりはるかにリアルに判定できます。参加者の方々のつくった方程式が的を得ていれば、良いトレーニングだったと判定できます。逆に訳のわからない方程式が続出するときは、説明が不十分だった証拠です。
一方参加者の方々にとっては、トレーニングで学んだことを実践するのに役立ちます。当方のトレーニングだけでなく全てのトレーニングに当てはまることですが、参加者の方々はまずレクチャー内容をイメージ・印象で脳みそに蓄積します。これだけでもやる気は起きるのですが実践とか継続にはつながるとはいえません。そこでイメージ・印象を方程式にしてもらうと、イメージ・印象がある種の整合性をもった論理的な内容に変わり始めます。つまり、イメージ・印象の状態では「記憶」の状態ですが、方程式にしてもらうことによって「記録」の状態になるといえます。
つまり、レクチャー内容を理解したといえると思います。
現在、数百の方程式が私の手元に在ります。この方程式の作者の方々の今後のお仕事での活躍が楽しみです。