◎2009/6/1発行
□仕事を変えよう□
***変革、再生の出発点はセルフマネジメント***
セルフマネジメントという言葉があります。この言葉もタイムマネジメントと同様で曖昧な言葉として使われているように思います。社内の遅刻常習犯に「お前はセルフマネジメントができていない!」なんて説教している上司が思い浮かびます。自分を律する、何か修行僧にでもならないと実現できそうもない、堅苦しいイメージがついてまわっています。
私は、セルフマネジメントは、「タイムマネジメント」に「やる気マネジメント」を加えたものと理解しています。本書では、タイムマネジメントの何たるかを説明してきましたが、ご紹介した技術を取り入れ、仕事を変えることができるのは、一人ひとりみなさんの気持ち(意思)です。いくら使える技術があっても、それを使わなければ、一銭の価値もありません。
この気持ちのコントロールが加味されると、タイムマネジメントの技術は大きく役立つものとして注目を集めることになると思っています。本書の中でも、少々「やる気」に関することは、触れてきました。タイムマネジメントの技術を活かすための前提条件として、ご紹介したつもりです。
社長がセルフマネジメントを身につけると、その会社は間違いなく変わります。部長がセルフマネジメントを身につけると、その部は成績が向上します。課長がセルフマネジメントを身につけると、その課は、一人ひとりが元気になります。
私がタイム・セルフマネジメントを学んだイギリスでは、経営者スクールとか管理者養成スクールでの必須コースに、必ずセルフマネジメントの講座があったことを記憶しています。
企業変革または再生のポイントは、ピラミッドの頂点にいる方々のセルフマネジメントから、が私の持論です。
●偉い人こそ身につけたい
タイムマネジメント + やる気マネジメント = セルフマネジメント
社長のセルフマネジメント ⇒ 会社が変わる出発点
部長のセルフマネジメント ⇒ 業績向上の出発点
課長のセルフマネジメント ⇒ 一人ひとりの元気の出発点
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“リーダーのセルフマネジメントが経営を変える”
=「図解 仕事ができる人のタイムマネジメント」東洋経済新報社刊p188より引用=