◎2008/6/15発行
□タイムマネジメントで改善、改革□
***自分一人でやる仕事と、他人と共同でやる仕事***
“自分一人でやる仕事”と“他人と共同でやる仕事”は、それぞれ別個に存在する仕事ではありません。むしろ、密接な損間関係にある仕事です。
たとえば、会議という、他人と共同でやる仕事で成果を上げるには、アイディアをまとめる、自分の意見を明確にするなど、事前の準備という、自分一人でやる仕事ができているかどうかが、重要なポイントとなります。さらに、会議で目標確認や共通認識が得られるかどうかは、その後のプランニングや計画立案など、自分一人でやる仕事に大きく影響します。
また、企画書の作成という、自分一人でやる仕事には、得意先や同僚からの情報収集という、他人と共同でやる仕事の成果が大きく関わってきます。
さらにこの二つの仕事は、スポーツでたとえるなら、練習と本番の試合に見立てることもできます。練習でうまくプレーできなければ、本番の試合で高いパフォーマンスを見せることはできない。なぜなら、試合では味方とだけプレーするのではなく、敵が自分のプレーを邪魔する中で、戦わなくてはならないからです。
同様に、企画書の作成や関連資料の収集という、自分一人でやる仕事がうまくできなければ、本番の取引先でのプレゼンテーションもうまくいくはずがありません。本番のプレゼンテーションとは、相手からの質問や疑問、意見が次々に飛び出してくる、いわば突発の仕事の連続です。その度に、すぐに回答しなければならないAXの仕事なのか、後で回答してもいいBXの仕事なのか、あるいは他人に回答させたほうがいいCXなのか、瞬時に、的確に判断しなければならない。それができるかどうかは、プレゼンテーションの準備ができているかどうかで決まるのです。
つまり、自分一人でやる仕事ができているかどうかで、その人の仕事全体の成果が決まってしまうとも言えるのです。
=「図解 仕事ができる人のタイムマネジメント」東洋経済新報社刊p140より引用=