◎2008/10/1発行
「詐欺大国日本」
今回の現場レポートは、ワイドショーからテーマを選んでみました。
事故米、消えた年金、消された年金、偽装鰻、偽装和牛、振り込め詐欺、賞味期限張り替え、耐震偽装、決算書虚偽表示などなどだましのオンパレード。
これでは、子供たちの素行が悪くても日教組が悪いとか教育が悪いとか言えません。悪い大人ばかりじゃ子供たちが似るのも当たり前。
なんでこんな事になってしまったのか?
共通項は文字の改ざんにあるように思います。
文字は今から7・8,000年前に人類の歴史に登場しました。それまでは記憶で生活していた人類は記録で生活するという新しい局面に入ることになりました。
つまり、記憶では立ち行かない時代、記録ではないと損する時代が到来したわけです。そうです、文字の発生とお金の発生はほぼ同時期の出来事です。文字とお金は兄弟とも言えます。
昔、精神世界に生きていたエジプト人は、庶民に文字を使わせることはありませんでした。理由は文字をお金と同様に不浄のものと捉えていたからのようです。不浄な文字を使うと心も不浄となり悪さをすると考えていたようです。そこで不浄なものを使っても悪さをしないしっかりとした精神の持ち主である神官のみが文字を扱う社会ルールを構築していたようです。
今の詐欺大国日本を古のエジプト人が見たら、だから言ったじゃないのと私たちをたしなめる様な気がします。
もう今更エジプト時代まで戻ることはできません。せめても文字や言葉を使うときはエジプト人の叡智を思い出し、自分を戒めながら文字や言葉を使いたいものだと思います。
そうしないと社会主義の崩壊のあとは民主主義、資本主義の崩壊につながるかもしれません。最近の世情を見るとどうもその方向に進んでいるような気がしてなりません。
文字の否定は貨幣の否定につながる可能性をエジプト人は示していたような気がします。