<仕事の段取り>


 
うまく仕事の段取りができるかどうか。これは、生産性の優劣を分けるカギともなる、重要なスキルですが、しかしコツさえ身に付ければ、何も難しいことではない。次に挙げる3つのステップを覚えるだけです。
 まず1つめのステップは、生産性の方程式の3つの要素、投下時間と質、量を、きちんと把握すること。投下時間は、その仕事を完了するのに必要な時間、その仕事のために使える時間です。また、質と量は、その仕事を何のためにやるのか、どうしてやらなければならないのか、その目的・理由によって自ずと決まるはずです。
 この3つの要素を把握していないと、その仕事を遂行するために、具体的に何をどうやって進めたらいいのかわからない。いわば行動計画が明確にできないのです。それでいながら、実際に多くの人が、この基本のステップを飛び越して、仕事の段取りをしているはずです。その結果、やらなければならないことが抜け落ち、例えば行くべきお客さんを見落としたり、訪問する前にやるべき準備をしなかったりということにもなる。逆に、やらなくてもいいことに時間を費やすことにもなりかねない。これでは生産性の向上は望めません。
 そして2つめのステップは、仕事を遂行するために必要な行動を列挙し、さらにひとつひとつの行動について、誰がするのかを決定することです。つまり、自分がやるのか、他人に任せるのか、すべての行動に人を張り付けるという作業をやることになります。
 そして3つめのステップが、列挙した行動に順番を付けること。何から始めるべきかは、仕事の投下時間と質、量が把握できていれば、自ずと決定されるべきことです。逆に3つの要素が把握できていないと、思い付くままにアレをやり、コレをやりという、甚だ生産性の低いスタイルで仕事をせざるを得なくなるのです。

3-6.デスクワークの効率化と環境整備
   ポイント
     ・ デスクが整理されていないと優先順位が混乱する

     ・ デスクワークにもOSがある(進め方のパターン)
    1.仕事の進め方には誰にでも当てはまるパターンがある。
    2.パターンは3つしかない。
               ・今処理しているもの
               ・これから処理するもの
               ・すでに処理が終ったもの
この3つが混在一体となっているのが整理されていないデスクで生産性が落ちる
理想形は今やっているものしか乗っていないデスク
自分にあった処理パターンを開発しよう
  チャート図21


                 
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